八事おやこのスペース|できるまで物語

 

八事おやこのスペースはどのように誕生したのか。NPO法人わが家流子育て応援団ふりあんの迷いや笑いがたくさんつまった物語です。お時間のある時にどうぞ。
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#1ずっとずっと考えていたこと

平成18年春から夏

ずっと考えていたこと…子育てはイベントじゃなくて日常ってこと。

あそこまでバスで行けば相談にのってもらえるとか、情報は地下鉄で行ったあそこでっていうんじゃなくて、ベビーカーや自転車でひょいって行ける場所で、相談ができたり、情報があったり、友だちとの出会いがあるといいなぁってこと。いつかは自分たちでそんな場所を作りたいとずっとずっと考えていたけれど、どうしたらいいのかわからなかったし、はじめる勇気もなかった。

それでも名前は決まっていたの。それは「たんとハウス」。


「たんと」はフランス語の「tant(たくさん)」と言っているけれど、実はもう一つ、名古屋弁の「た~んと(たくさん)」からもきているの。けれどやっぱりおしゃれなのはフランス語でしょ?!
名古屋弁のことはふ~~んと聞き流して忘れちゃってください。

 

そしてついに機は熟した……なんて言うとかっこいい?そんなかっこよさじゃなくて、「こういうことがしたいのよ」って言っていると、だんだんやれそうな気分にもなるし……暗示?
一緒にやるよって人も集まる……脅した?いえいえそんなことはありません。
念ずれば通 ずるって昔の人の言うことは一理あるね。

 

で、平成18年度中に「たんとハウス」をつくろうと計画したのです。

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#2大家さんはいい人ぞろい

計画はしたものの、空き箱で夢のお家(小学校の工作の課題みたい・こういうこと大好き)を作るわけじゃなくて、相変わらずどうしていいかわからないまま…グスン。

この学区でと勝手に決めていた地区は、新聞の不動産会社のチラシにも「人気の学区」として扱われている学区。本当に空いている部屋が少なくて歩いて見て回っても2軒だけ、残念ながらどちらも借りられませんでした。


子どもたちがたくさん集まると、騒がしくなりそうだから前からの入居者に申し訳ないと……。

どちらもホントいい大家さんですよね。知り合いの不動産会社さんも言っていました。

大家さんは人徳者が多いって。「あ~ん私たちの大家さんになって!」 今回は念じても通じませんでした。

 

マンションだったら改装工事をしなくてもいいでしょ?
地域の方に心当たりのマンションはないかと聞いたり、いろいろ尽力していただいたけれど、そもそも空いていないんだものどうにもならなくて、諦めて貸店舗を探すことにしました。

知っていますか?貸店舗って権利金(と書かれていることが多かったです)がいるんです。それもめちゃくちゃ高くてびっくり。


やっぱり「たんとハウス」は空き箱で と思っていたその時、インターネットでなかなかいい感じの部屋をみつけました。

いい感じだったのは家賃と権利金、広さ的にはちょっと狭い気がしたけれど、ともかく部屋を見せてもらおうとドキドキしながら不動産会社に連絡をしました。

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 #3現実はきびしい…実感

実際、見てみるといい感じのフローリングと横じゃなくて縦のブラインドがあって、なんだか一目惚れって感じでした。確かに最初は狭いと思っていたけれど、何度か足を運ぶうちに、だんだん広く見えてくる……錯覚?思いこみ?……人間って不思議ですよね。

ここにしようってみんなで相談をして、不動産会社に連絡をすると、「審査があります」と。おまけに契約をするには、いろいろな書類が必要とのこと、当たり前だけれど保証人もいるんです。そういやぁ子どもが入院したときだったかな?保証人がいると言われてびっくりしたことがあったっけ。

でもね、今回の部屋を借りるという体験を通して、なんていうかな、例えば家出したら部屋を借りられないじゃないと、現実の厳しさをヒシヒシと感じました。

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#4迷った時は○木さん?

その後、無事に契約が終わりました。といっても無事じゃないことはたくさんあったんです。ここでは1つだけ。

明日が契約という日、契約書に書かれていた住所が違っていることが判明。


これがきっかけで契約したくなくなりました。だって、 やりたかったことではあるけれど、実現するんだと思うと、継続させる責任だとか、自分たちでできるんだろうかと逃げ出したい気持ちがどんどん大きくなって……で、友人に電話。

ぐだぐだ話しに付き合わせること30分。 なぜか彼女が「○木数子の本を読むと、ラッキーな場所は墓地だって」と。
え~~~たんとハウスのすぐ隣は墓地。もちろん彼女はたんとハウスの場所を知らない。占いを信じるタイプではないけれど、その一言で、すっと気が楽になったことは確か。契約前夜の出来事でした。

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#5ちょっと真面目に。

前にさらっと「この学区でと…決めていた」と書いたけど覚えているかな? 今回はその理由を書きます。

 

たんとハウスはお店じゃないから、どこでもいきなりエイヤッて感じでオープンさせたくなかったんです。とっかかりは、赤ちゃんや子どもになるけど、地域の中での人間関係を紡ぐところにしたいと思っていたので、地域の人たちに理解してもらえてこそのオープンだと決めていたんです。

今は町内会に入らない人とか入らないマンションも多くなってきたということですが、でも町内会って知っているよね?でもって町内会長さん(区政協力委員さんとも言うんだよ、私も最近知りました)がいるってことも知っているよね。民生委員さんとか主任児童委員さんって人たちがいることも知っているかな?

どの学区にも地域福祉推進協議会という組織があって、町内会長さんや民生さんはじめ、子ども会の代表等々その学区のいろいろな立場の人たちが学区のことをいろいろやっているんです(これであってるかな?)。


たまたま住民だったこともあるけれど…でも住民ではなくNPOとしてメンバーになったんですよ。これって結構、珍しいことなんですよ。

福祉推進協議会の活動は学区によっていろいろだそうで、この学区が子育て支援に積極的であったということと、社会福祉協議会の職員さんがいいタイミングでつなげてくれたこと、そしてNPOを受け入れてくれたメンバーの人たち、いろいろ恵まれた結果だと本当に感謝しています。

 

福祉推進協議会では、去年から学区のサロンの立ち上げの準備をし、今年の10月から定期的なサロンの開催が始まりましたが、そうやって一緒になにかをすることで、お互いが理解し合えると思うんですね。お互いの得意なことで協力しあうことで、サロン利用者にもより快適に利用してもらえると思うしね。

そうして、やっと地域の中に根をはれそうだと思えたので、「この学区で」という発想になったわけです。

 

こういうことがやりたいと考え始めたのが5年くらい前。そして、やりたい地区を決めたのが2年前、結構しつこいよね?

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#6恐るべき お掃除主婦軍団、改め、お掃除道具好き主婦軍団

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10月のある日、たんとハウスの掃除をしました。

こういう時はふりあんらしく、自分の好きな掃除道具を持って集合!となるわけです。思い思いの掃除道具をもって、集合時間は一応あったものの思い思いに集まり、思い思い好きな場所の掃除にとりかかる…とどうなるか、どこの掃除が終わって、どこがまだかわからなくなるのです。


だってみんな途中であきたと言って場所替えするんだもの。

結構おもしろかったのは、高いところの掃除が好きな人とか、細かいところがいい人、ずっと同じ場所を念入りにする人、ふと見るといつも違う場所をしている人、いろいろなんだぁと人を見ているのは楽しかったです。

結局、途中でお茶タイムとなってしまい、そのまま終了となってしまいました。

ただ、道具はすごかった。初めてみたものは松居棒とトイレの便器の汚れを落とす消しゴムみたいなもの。それからこんなものが…と思ったのが、窓掃除のゴムのワイパーみたいなの(アレは業務用だと思っていた)と、箱入りの使い捨てビニール手袋 (工作の材料としては買うけれど主婦が買う単位じゃないじゃない)。

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#7貧乏性というのか…ケチというのか…

たんとハウスで使うものをいろいろ買いそろえています。でもね、買えないんだよね…今日の外出先は三好。時間がちょこっとあったからショッピングセンターに行きました。

売場改装ということで20%OFFの紙がいたるところにペタペタ貼ってあったんです。主婦の血が騒ぎだし、カゴにあれやこれやと入れ始めてカゴが満杯になったところで…ヤカンは家に余っていたのがあったし、水切りカゴは本当に必要かどうか微妙だよなと、元の所に戻し初めてしまいました。 ひとつ戻すともうダメで結局何も買えませんでした。

貧乏性というのかケチというのか、ったく何やっているのと反省しつつエレベーターで2階へ。やっぱりそこも20%OFFだったんですね。不思議なもので自分のものは迷いもせずに買えるんだよね。

そこで気がついた。たんとハウスの準備資金はみんなで作り出したもの、だから、気軽に使えないということを。
それに 安いだけじゃダメなんだよね、来た人がホッとできるような雰囲気づくりができるもの…ビビってくるものがないと買えないってのもあるしね。

本当にね、笑っちゃうくらい買えないの。カーテンを買うのに行った店は5軒以上、これを1日で回るんだからガソリン代(これはわが家の会計なんだけどね)は結構無駄に使っているよね。

棚の目隠しはカフェカーテンにしようと、またまた新たなお店へ。計算すると3,000円くらいするから、生地を買って作ることにしました、これだと半分くらいでできるの。

ミシンでカタカタいい気分だったのですが…びっくり!縫う方向を間違えていて、上の方では表に折り返して縫っているけれど、下は裏に折り返している…わかる?…こんなことをしてしまった自分に驚いた。これはちゃんと直してヤレヤレ。

つけてみたらまたまた驚愕の事実が…長さが違う。初めから手芸の得意な○○さんに頼めばよかったけど、彼女も忙しそうだしと遠慮していたのがいけなかった。また生地を買う?だったら始めにカフェカーテン を買えばよかったということになるしねぇ。

仕方ないから誰かが見るに見かねてなんとかしてくれることを祈って、そのままにしておくことにしました。

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 #8コントハウス

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たんとハウスのロゴが決まりました。 文字と子どもをからめて欲しいとデザイナーさんに依頼して、珍しく3回もダメだしをしちゃいました。どうですか?

見る人によっては、「こんとハウス」に見えるそうですが、あたなにはどう見えますか?


悔しいけれど、 確かにたんとハウスはコントハウスかもしれないですね…一度確かめに来てくださいね。

そうそう明日は開所記念会を行います。町内や区役所、これまでの活動でお世話になっている方々とふりあんのメンバーの顔合わせも兼ねています。様子はまたアップしますね。もちろんこのところ、掃除にあけくれています。仕事の帰りや用事に行く前、ちょっと寄ってみたとふらっと来てくれるメンバーと相変わらず一斉に行動するのが苦手なふりあんでした。

開所記念会は「ジーパン禁止」となりました。明日はちょっとおしゃれなメンバーに会えそうです。 

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 #9これでこの物語は最後になるかな?

朝から雨…でもね、ことの始まりは雨だとちょっと嬉しい、「雨降ってなんとか」っていうから。

無事に開所記念会は終わりました。22人に参加いただきアットホームは雰囲気の中、これからが本当の始まりだと気を引き締めています。この物語はこれで一段落しますが、「9」で終わるのはちょっとイヤなので、次を最後ということにして。

なんかね、本当に人は独りでは生きていけないと実感した一日でした。

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#10たんとハウスできるまで物語はこれでおしまい…だって、できちゃったんだもの

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今日でこの「たんとハウスできるまで物語」はおしまいです。

開所記念会のあと、いただいたお花やプランターに植えた花たちにお水をあげようとたんとハウスに行くと、前回行ったときのままなんです。当たり前なんだけれど、でも、こんなことも感慨深い。

例えば、生涯学習センターの部屋を借りて、ものを出したまま帰ってきたとして(そんなことはしちゃいけないけれど)、次に行ったときにはきれいになっているでしょ?たんとハウスはそのまんま。そういう所で、たんとハウスに対しての責任をずっしりと感じるわけです。「あ~ここが私たちの部屋なのね」ってね。

室内はまだまだガラ~ンとしていますが、スタッフとそしてたんとハウスを訪れてくれる人との想いで、あたたかい雰囲気を作っていけたらと考えています。遊びに来てね、お待ちしています。

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 #11その後…ひばりがおか親子のスペースへ

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平成24年5月

 

平成18年、昭和区八事本町に誕生した「たんとハウス」。

暑い夏の日、水遊びをしていると近所の方が「タライあげようか?」と声をかけてくださったり、上階からの水漏れが2回もあったり…とそれなりに楽しい日々を過ごしていました。

楽しかったのですが、ちょっとした問題が起こりました。それは、私たちのしている「なごやつどいの広場事業」と「地域子育て支援センター」は中学校区に1つという目安ができたことです。

う~ん、私たち引っ越しするしかない?


せっかく定着してきたところだったし、引っ越すあてもなく…でも、事業を続けるには引っ越すしかないかと、平成24年5月、お隣の学区の雲雀ケ丘(ひばりがおか)にお引っ越しをしました。

真っ青だった内装はベビーピンクに、トイレは太陽のイメージで黄色に、それなりに使い勝手のいいスペースとなりました。昭和区と瑞穂区と天白区の入り混じった場所にあり、3つの区からの利用者さんの笑顔でいっぱいでした。

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#12またまた…お引越し。八事おやこのスペースへ

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平成26年10月

が、またしても問題が。それは耐震と広さです。

 

まだ厳密にはこうでなければということはありません。でも、近々、要件になるとわかり、2年と半年で、またまたお引っ越しです。

最初にわからなかったの?とお思いの方もいますよね?わからない…というか後から決まる…というのかな。。。


「つどいの広場」ができた時は、地域の中に広場を作ることが第一。
その次は、どこにというバランスで、中学校区に1つとなりました。
そして次に環境面での質の向上。もちろんスタッフの質も…ね。


みごとに事業の移り変わりとともにお引っ越しをしているといったわけです。

お陰さまで、平成26年10月より、八事半僧坊(やごとはんそうぼう)に新しく「八事おやこのスペース」を開くことができました。とっても広くて、とっても明るい所です。一度、遊びに来てくださいね。

 

で、私たち…引っ越し貧乏です(笑)。

 

 

このサイトは医療福祉機構(WAM)の助成(2000年度)を受け、NPO法人わが家流子育て応援団ふりあんが運営しています